ゴー宣DOJO

BLOGブログ
切通理作
2012.4.14 22:40

国民としての当事者性

ゴー宣道場選書『原発はヤバイ、核兵器は安全』。昨日はある大書店で漫画のコーナーに平積みになっていました。それがいいのか悪いのかはわかりませんが、出来るだけ普及してほしい本であることは事実。いまの日本で語られるべき五つの問題について、この一冊から思考開始できます。身近な人に是非すすめて下さい!

 

本HPの『原発はヤバイ、核兵器は安全』のコピーにある「国民としての当事者性」という言葉。まさにそれがあるから、思考が出来るのだと思います。

 

そしてそれは、皇統問題ともかかわっていると思います。

 

ゴー宣道場の「70年目の日米開戦前夜」という回で「女性宮家創設に反対する者は朝敵・逆賊となっている自覚はあるか」という話題がありました。

 

ましてや竹田恒泰氏のような「宮様詐欺」には、天誅をくだそうとする愛国者が居てもおかしくないのではないかと思います。

 

けれども、男系派の言い分は平然と世の中に流布され、また竹田氏もテレビに堂々と出演出来ています。

 

 それはなぜだろうか、と僕は思っていました。

 前回の道場のアンケートで、次のような指摘がありました。

 

 小林よしのりさんの『天皇論』によって天皇陛下への敬意、尊王心を持つようになった一般の人が、それゆえに、皇位継承問題に関して自分が論議するなど畏れ多いと感じ、結果的に、竹田恒泰や櫻井よしこなどの言論をはびこらせてしまったのではないか?

 

 なるほど、と思いました。

 自分の友人にも、靖国神社に参拝し愛国心を自認しながら、この問題には踏み込めないという人間がいることは道場でも話しました。

 

 高森師範の言うように、本来、そのような「畏れ多い」という気持は持ってしかるべきで、それ自体は悪いことではない。また本来、論議するべきことでもなく、女系容認で皇位継承することに問題がなかったはずなのに要らぬ論議をしかけてきたのは男系派の方である。

 

 いまは戦後憲法で天皇陛下の発言が封じられている。国民はこのことに対して付託されている「当事者」なのだと。

 

 このように、「人々のためにいつも祈っていえる」天皇陛下を敬う公の意識と、国民としての当時者意識が、時に整理しないと判断がつきにくいということが出てくると思います。

 

次回、5月13日(日)13時から開催の

「第25回ゴー宣道場」は、

まさにその『公民と国民、何が違うか??権力批判のすすめ―』。

 

 一度この軸で参加者の皆さんと一緒に考えて行きたいと思います。

 

応募の〆切は

5月2日(水)必着

 

入場料は1000円。

 

参加希望の方は往復はがきに、『第25回参加希望』と明記、

 

さらに、

 

 

1.   氏名(同伴者がいる場合はその方の氏名と続柄・関係など)

2.   住所

3.   電話番号

4.   年齢

5.   職業(学生の方は学校名)

6.   募集を知った媒体

7.   応募の理由と道場への期待

 

 

返信はがきの宛名には、ご自分の氏名・住所をご記入の上、

 

152-8799

 

 

東京都目黒区目黒本町1-15-16 目黒郵便局・局留め

 

 

『ゴー宣道場』代表・小林よしのり、担当・岸端

 

まで、お送り下さい。

 

当選された方にのみ、返信はがきを送付致します。

 

たくさんのご応募、お待ちしております

 

〆切日は

ゴールデンウィーク中

ですので、

いつもより郵送に

時間がかかる

可能性があります

 

参加ご希望の方は、

余裕を持ってお早めに

ご応募下さい

切通理作

昭和39年、東京都生まれ。和光大学卒業。文化批評、エッセイを主に手がける。
『宮崎駿の<世界>』(ちくま新書)で第24回サントリー学芸賞受賞。著書に『サンタ服を着た女の子ーときめきクリスマス論』(白水社)、『失恋論』(角川学芸出版)、『山田洋次の<世界>』(ちくま新著)、『ポップカルチャー 若者の世紀』(廣済堂出版)、『特撮黙示録』(太田出版)、『ある朝、セカイは死んでいた』(文藝春秋)、『地球はウルトラマンの星』(ソニー・マガジンズ)、『お前がセカイを殺したいなら』(フィルムアート社)、『怪獣使いと少年 ウルトラマンの作家たち』(宝島社)、『本多猪四郎 無冠の巨匠』『怪獣少年の〈復讐〉~70年代怪獣ブームの光と影』(洋泉社)など。

次回の開催予定

INFORMATIONお知らせ